HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

選ばれしものの19年後…… 「ハリーポッターと呪いの子」

選ばれしものの19年後……

ハリーポッターと呪いの子」

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最終決戦から19年後の未来のお話であり、舞台を想定して書かれた脚本。一応正統な続編ではあるが、正直この作品は好きではない。

 

まず、ハーマイオニー問題がある。舞台化にあたって、黒人のキャラクターに変更したという事だ。これに関して、作者は小説中に人種の言及はないからこれも構わないとあるが、絶対に許されない。

 

理由としては、黒人の優等生というキャラクターだったならそう明記しておくべきだし、「穢れた血」という意味も最も大きな意味を持つ言葉に変わる。そして何より、エマ・ワトソンを起用した映画が、このシリーズで強い意味を持っているのにそれを台無しにしているからとても許されない。

 

次に、この作品はあのアイテム「タイム・ターナーが出てきて物語の鍵になっている。簡単に言うとタイムマシンがある世界であり、パラレルワールド物になっていると言う事だ。これはSF的に問題がある描写が多々あり、バタフライエフェクトの事を考えても正直上手く扱えていない。(そもそもこんな物があっては物語が破綻してしまう)

 

さらに、この事によって過去が改変され人気キャラクターの一人がハッキリと闇の軍勢に入ってしまっている。これがファン心理になんとも言えない感情を抱く。これがマルフォイやある意味ハリーポッターなら納得がいくが、このキャラでそれをするのは改悪だろう。

 

しかも、新キャラクターに物語を破綻してしまっていると言える人物がいる。ある意味、あの人に「愛」があったと思うのは無理があるし、「性欲」で作られたとしてもキャラクター性にあっていない。(最低でも彼はある理想を掲げており、それに向かって狂信的に振る舞う人物だったはずだ)

 

等々、正直嫌いな要素が多く、また魔法演出よりも舞台ならではの演出が加えられた作品なので、幻想的でファンタジックな世界観から生み出される世界観と食い合わせが悪い。

 

勿論、面白いと思うシーンはある。まず、スリザリンに主人公が入ってしまうという点やマルフォイ家と友人関係を築くという点、19年という年月によって変わっていったキャラクター達の群像劇、そして過去でのあの人の復活。

 

ただ、この物語は正直タイムトラベルSFに近い構造であり、それはこの幻想的シリーズと食い合わせが悪いように思う。故に原作では神秘部で全て壊れた事にしたほどなのにと思ってしまう。まあ、軽い読み物なので気楽に読む分には良いだろう。