HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

復活のゼロ年代作家!「ライト・ノベル」

復活のゼロ年代作家!

「ライト・ノベル」

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作家の寿命は普通、一作目がどれだけ売れたかによって決まるが、この人の場合は売れに売れた。そう引きこもり作家滝本竜彦さんである。

 

代表作であるネガティブハッピー・チェーンソーエッヂNHKへようこそ」で有名な作家で、本当に身を削って書いている作家だった。

 

実体験としての引きこもり生活を元にして、ネットに依存し、自堕落になっていた自分に小説しかないという状態にまで落ち込んで、そこから這い上がった作家であるが……

 

その精神性故か、ハッキリ言って面白いがいつ見ても不安定に見える人物でもあった。当時の映画撮影時のインタビューの映像やNHKのアニメ化の際の挙動不審ぶりは酷かった。

 

そして、彼は筆を置いた。小説から遠のいてしまった。作家として一定の成功を収めているのだからある意味ハッピーエンドなのだが、あの屈折した心理が読めないのは悲しいものがある。どこかオタク気質で、粘着的で、鬱屈としていて、衒学的な感性は引きこもりのそれであり、自分が見たくない負の側面をありありと見せてくれる。

 

そんな作家が復活したのだ。小説を、新刊を本当に何年ぶりかに出したのだ。これは本当に確率的にいって奇跡的としか言いようがない。

 

しかし、彼が、負の側面、言っては悪いが近年瞑想や宗教的な発信をしていたことも知っている。

 

果たして、内容はどうか……

正直、まだ途中だが、この人は本当にファムファタール(運命の女)を追い求めている作家なのだと思う。それもライトノベルの分野におけるあの世界観で……

 

正直、過去の作家であるし、自分も後発組で、彼と同じ時代を生きて来たわけではないから上手く語れないが、刺さる言葉はとにかく刺さる作家であると思う。

 

そもそも、宗教的な一面もある作家であるし、時代に取り残された作家でもあるが、この奇跡のような復活は素直に嬉しい。

 

この不安定で壊れやすい作家が今後とも、作家として生きていける事を願って……