HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

少年よ、恐怖に立ち向かえ! 「パラノーマン ブライス・ホローの謎」

少年よ、恐怖に立ち向かえ!

パラノーマン ブライス・ホローの謎

f:id:HAL8192:20181213190055j:image

 

あらすじは300年前に魔女狩りの現場になったと言われている町、ブライズ・ホローに暮らす少年ノーマンは、死んだ人たちと会話することのできる能力をもち、そのせいで周囲から変わり者扱いされていた。そんなある日、ノーマンは疎遠になっていた叔父から、ブライズ・ホローには「魔女の魂」が封印されており、その魂が悪霊を呼び寄せて町を滅ぼそうとしていることを知らされる。死者と話す能力をもった者たちが何代にもわたり町を守ってきたことを知り、叔父からその役割を受け継いだノーマンは、封印された魔女の正体を解き明かし、町を守るために立ち上がる。引用元

映画.com


死んだ人の姿が見える主人公は変人(フリーク)と馬鹿にされ、スクールカーストの最下位に位置していた。そんな中で、変人と知られる大叔父さんからある事を頼まれるが……


とにかく普通のホラー映画とは違う方向に進んでいる。独自の視点で作られた脚本は「恐怖」の本質についてよく理解している。


また、主人公の特異性が物語のキーになるが、それがなんとも不気味でありながら、良いエッセンスになっている。(この見せ方も日常的であって、面白い)


そして何より、キャラクター造形の素晴らしさ、この時代のストップモーションアニメの最高峰をやってのけているのがよく伝わってくる。この技術があるから今後のライカスタジオがあるのだと言える。(この後にあのKUBOがあると思うと通ずるところがある)


しかし、子供向けムービーでよくこんなテーマの作品を作れたものだ。普通、悪を何に設定するかは単純明快にするものだが、この物語は恐怖そのものを悪にしていて、単純な悪役は存在しない作りになっている。(悪役をあえて言うなら、ラストのあのキャラクターだが、その退治方法がやはり一味違う)


これだけでも凄いのに、この時代の最先端技術を駆使して、創り上げられたキャラクター達は本当に素晴らしい質感をして、物語に色を添えている。エンドクレジット後のあの人形の作り方がある意味サービスなのだろうが、本当に凄いとしか言いようがない。


さらに、個人的な意見だが、キャラクターの成長具合や魅せ方が上手く、どのキャラクターもいい具合に主人公のことを理解して終わり、主人公の成長のおかげで物語は終わっているのも良い。(死者のおばあちゃんとお父さんとの言葉が被さるシーンなど実に良い)


子供向けアニメとして最も重要な点をしっかりと抑えた上で、きっちり作り込んでいるのが本当に好印象だ。