HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

イギリスから見たアメリカ像? 「宇宙人ポール」

イギリスから見たアメリカ像?

宇宙人ポール

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あらすじはSFオタクのイギリス人青年、クライブ(ニック・フロスト)とグレアム(サイモン・ペッグ)は、念願だったコミックの祭典「コミコン」とアメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しんでいた。その途中彼らは、ネバダ州の「エリア51」でポールと名乗る宇宙人と遭遇する。そしてポールを故郷に帰すため、悪戦苦闘の日々が始まり……。引用元 シネマトゥデイ


作品の内容はゴリゴリのオタク二人組がイギリスからわざわざコミコンにやってきて、アメリカ横断のキャンピングカーでの旅に出るというお話。その道中で、SFチックなエリア51ブラックメールボックスに立ち寄って行くという観光旅行だったのだが、本当に宇宙人に出くわし動転するというもの。


この宇宙人像が実に画期的。外見自体はよくあるグレイ型に近いが、内面は1960年代のヒッピーのようなアメリカ像を描いている。マリファナは吸うし、バリバリの科学思考だし、とても下品だ。良い意味で!


このような宇宙人像が本当に当たり役と言った具合で、楽しめる人にはとことん楽しませてくれる。楽しめない人もいそうではあるが……


中盤で仲間に加わる女性の排他的なキリスト教思想またその親父さんの思考が、アメリカ中部ではまだある、進化論否定派の思想、また銃への厚い信頼など、宇宙人ポールと真逆だが、ある意味アメリカチックなところも描いている。


この作品はアメリカという国家をイギリスの視点から俯瞰し、ここがおかしく、またここは尊敬できるというような形で作られた作品に感じた。感じの良いアメリカ人がポールであり、感じの悪いアメリカ人が排他的な親父さんのように描いている。ここがキモといっても良い作品だろう。


また、小ネタの数々は計り知れず、多大なリスペクトがある作品に感じる。特にアメリカ産のSF作品には多大な影響を受けて作られれており、本当に好きなのだなと思わされる作りになっている。


ただ、ブラックジョークの類も多分に含まれるため、そこはちゃんとコメディとして見てもらいたい。基本は政治思想など抜きにしたコメディ作品だ。


良質な作品であるため、じっくり楽しんでもらいたいが、なかなかポールがクセが強いため、万人ウケはしないかもしれないがかなり好みの作品。

 

イギリスという別の国から見た、アメリカはこう見えている。といった作品で、いい風にも悪い風にも見えており、その中でポールのような明るい存在は大きな意味を持つだろう。