HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

原爆を作ることの意義! 「太陽を盗んだ男」

原爆を作ることの意義!

太陽を盗んだ男

f:id:HAL8192:20190111134625j:image

 

あらすじは原爆をつくり上げた中学教師が、国家を相手に理不尽な要求を突きつけていく痛快犯罪サスペンス。中学校の理科教師、城戸誠。東海村原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自宅のアパートで原子爆弾の製造に成功する。城戸は原爆を武器に、警察に対してプロ野球のTV中継を最後まで見せろと要求。続いて城戸は、ローリング・ストーンズの日本公演をラジオ番組を通じて要求する……。引用元

allcinema ONLINE


主人公が原爆(原子爆弾)を作り上げ、政府を脅迫するという荒唐無稽な話。とにかく、主人公の原爆を作り上げる執念が凄い。この、最悪の兵器を作り上げることへの執念がまるで生きる希望のようで、何とも言えない。いつもはクチャクチャと風船ガムを噛んで、冴えない中学校の教師をしている。周りからも馬鹿にされ、生徒からも見下されている。これが、昼は冴えない授業、夜は原爆作りと勤しむ姿は強烈だ。


そして、そのキッカケともなった生徒達との旅行でのバスジャック事件も恐ろしい。現代ではもう天皇に直訴したいという理由での、バスジャック犯を描くのは無理なのではないだろうか?皇居前での無断撮影も恐ろしい。主人公はここで描かれる特攻の姿に感化され、原爆を作る事になる。


ここでライバルの敏腕刑事山下が現れるが、こいつの魅力も素晴らしい。執念の男というか、タフネスの塊というか、とにかく主人公がこいつを敵にした理由もわかる。


それでいて、主人公はなんとか原爆を作り上げるが、目的がない。これがこの映画の面白いところだ。なんのために作ったのかと聞かれれば主人公は答えられない。原爆という恐ろしい物への執着心のみで、作り上げてしまったのだ。


そこで、適当に目に付いたナイターの試合を最後まで放送しろやラジオで応募した内容でローリングストーンズを日本でコンサートさせろと言った事を脅迫での内容に言い出す。目的がまるで無茶苦茶だ。


この理屈じゃない行動が破滅的で面白く、電話の相手も指定して来て、山下警部に無理矢理取らせるようになっている。


ここからが怒涛の展開が続くが、ネタバレになるので詳しくは語れないが、とても狂気に溢れた良い映画になっている。


主人公の狂気と山下警部の狂気が入り混じり、原爆を中心にしてお話は急転直下していく。


これが非常に面白い。明らかに非現実的なショットが続いたり、おかしなアクションシーンがあったりするが、そこがカルト的で良いとも言える。


クライマックスはもう全てが凄まじく、終わっていって、物語の根底からひっくり返しそうな迫力に満ちている。(山下警部が本当に恐ろしい)


そんな中で主人公が決めた選択、最後に決まったあのオチが非常に恐ろしくも狂気的で良い終わり方だった。