HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

ディズニーと自閉症の物語 「ぼくと魔法の言葉たち」

ディズニーと自閉症の物語

「ぼくと魔法の言葉たち」

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あらすじはサスカインドの次男オーウェンが2歳から言葉を失い、コミュニケーションが取れなくなってしまった。オーウェンが発するモゴモゴとした意味不明の言葉の正体が、彼が毎日擦り切れるほど見ていたディズニー映画「リトル・マーメイド」に登場するセリフであることに気づいた父ロンは、息子の好きなディズニーのキャラクター、オウムのイアーゴのぬいぐるみを手に取り、身を隠しながらオーウェンに語りかける。父の問いかけに言葉を返すオーウェン。その時、オーウェンは7歳になっており、5年ぶりに耳にした息子の言葉に涙をこらえながら、両親はディズニー映画を通じてオーウェンの言葉を取り戻すための作戦を練る。引用元 映画.com


主人公は自閉症のドキュメンタリーだが、なかなか面白い工夫が重ねてある。主人公はディズニーマニアで、自閉症特有の拘りのようなものをディズニーに見いだすことで、周囲と交わっていく。


ここで、あの権利に厳しいディズニー側がかなりの映像提供をしているのに驚いた。やはり世界屈指のファンタジーを見せる会社だけあって、こう言った事柄へは堂々たる振る舞いをしている。


単純に自閉症とディズニーとの関係性だけでもかなり見所があり、ディズニーに熱中する事で人との触れ合いに近づいていく過程など素敵だ。最初に言葉が出なくなってから、そこから長い年月がたって最初に出た単語がアレというのも何とも運命的な物を感じる。


それと大人になるという事、自閉症の自分が自立するという事がかなり真面目に描かれていて、素晴らしい。ガールフレンドとの交流や大人になるに従って覚えないといけないことの数々が自閉症じゃなかろうとも苦労するポイントをどうドキュメンタリーで描くか……


簡単な事ではないが、やはりアメリカ先進的試みも試している。周りの補助があってだが、一人で生きていけるすべを身につけているのが何とも画期的に見えた。


ディズニーという軸を中心に物語は着実に前に進む様子はかなり素敵だし、幼少期の出来事の数々が魔法のようで何とも言えず魅力的だ。


なにかに熱中したからこそ得れた能力を世間で活かす構造はとても先進的で優れているように感じる。


自閉症というフィルターは無くなりはしないが、違和感なくそれがそこにあるものとして受け止められるものになっていく様子は素晴らしい。


自閉症の人が孤独でいたいというのは間違いだというメッセージも素敵だった。確かに彼のメッセージはマイノリティの叫びかもしれないが心打つものがあった。優れたテーマを扱ったドキュメンタリー作品に感じ取った。(このタイトな上映時間も良い)