HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

奇跡は確率的に起こるもの? 「あなたに降る夢」

奇跡は確率的に起こるもの?

「あなたに降る夢」

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あらすじはN・ケイジが本領の、人が良過ぎて損をする性格不器用な人物を好演する、実話を基にしたハートウォーミング・コメディで、共演はB・フォンダ。妻の言いつけで宝くじを買った警官(ケイジ)がウェイトレス(フォンダ)にチップの代わりとして宝くじの折半を申し出る。ところがその宝くじが本当に当たってしまい……。引用元 allcinema ONLINE

 

宝くじをチップの代わりにして、支払ったら本当に当たっていたという話。正直、ある程度実話だと聞いて驚いた。だが、正確に調べるとだいぶ違う。特に奥さんがいるかどうかが違うところ。


根本のところは実話であり、人間の誠実さが感じられるという素晴らしい内容で、ゲスの勘ぐりをしてしまう自分に喝を入れなければいけないと思うほどだが、この作品の後半にも喝を入れたい。


正直感情移入出来るのは誠実紳士な主人公ではなく、人間味に溢れた弱さに溢れた妻の方だ。彼女の言い分は一理は確かにあり、彼女がいなければこの奇跡は物語的に起こっていない。


夫婦間が冷めていたとしてもやって良いことと悪いことの区別を付けたいと思うのは本音だろうし、勝手に夫婦の共有財産から200万ドルもの大金を渡すのは許せないと思っても仕方ないだろう。(生涯年収をポンと勝手な約束で渡したら離婚ものなのは当然だと言える)


また、主人公が良い人というフィルターを強制的に押し付けてくるが、そこまで良い人に見えない。偽善的とも言える。最低でも金銭面では寄付魔と言われるほど疎いのが伝わってくる。


また、ヒロインが可愛いのは良いが、物語的にほぼどの地点でも離婚しきれていないように取れるし、この金目当てとは言え夫がいる段階でそういう関係になっているのが何とも筋が通っていない。たしかに苦労人だが、それだけだ。


また、映画のラストの結末が正直言って納得がいかないのが大きい。あの新聞社の仕組んだことというのは分からなくはないが、そこまで素晴らしいと言える関係と慈善家だっただろうか?


最低でも、二人は真実の愛とやらは手に入れられたわけだしここまで奇跡が起こる必要性があったのか?それもたった一枚の写真で……


結論として、話の前半部分が実話だと言えるので、何も言えず人間とは信じるに値する素晴らしいものと言えるが、映画独自の要素を加えた事で何とも言えないものに仕上がってしまった。