HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

人間とアンドロイドの違いって? 「イブの時間 劇場版」

人間とアンドロイドの違いって?

「イブの時間 劇場版」

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あらすじは子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。引用元 シネマトゥデイ


昔ながらのロボット三原則を使いながら、不思議な空間カフェ「イブの時間」での物語。ここでは人間とアンドロイドを差別しないという不思議なルールがある。(法的にはグレーゾーン)


これがあるが故にアンドロイドがまるで人間のように過ごしている。(いや、人間がアンドロイドのように見える瞬間もある)


このような不思議な場所で、人間とアンドロイドの交流を描いた作品。いくつか先読みしていれば当たる仕組みはあったが演出が上手い。まず誰がアンドロイドで誰が人間かわからないと言うのがキモ。ここの使い方が上手く、見事だった。シナリオに騙された。(もちろん良い意味で)


そこから、不可思議なカップルの奇妙なすれ違いや老人と子供の可愛らしいお客、明らかにアンドロイドにしか見えない客などが現れ、物語は進んでいく。


特に主人公のある種のアンドロイドへの執着が語られ、解消する流れが非常に上手く描かれていて気に入った。主人公のアンドロイドがこの店を訪れたログから一貫して語られていた内容なので、順当に描かれている。そして悩みもまたこの時代においては起き得そうなことで良い。


また、完全にロボット三原則に乗っ取ったある自己犠牲的行動があまりにも良い。(この手の心宿っているのかどうかわからないモノが心情を語るのに個人的に弱い)

 

また、この作品も数年前だと言うのに未来像が結構外れていそうなのも未来物SFの難しさだと言える。


また、物語は割とギリギリのところで踏みとどまっているが、続編がありそうな終わり方でちょと残念。(流石にこのヒントだけでは読みきれない)

 

ちなみに劇場版の前に短編でいくつか作ったものの完全版だから単発的な話が続く印象がある。(それもそれで良いのだが)


ただ、その全てが語られない感じ含めて、良い未来系SFだと言える。こんな未来がもしあったらちょっとアンドロイドに恋しそうだ。実際に社会問題になっているという描写があったが、日本でアンドロイドが実用化されたらまず間違いなくそうなるだろうなぁ。