HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

失敗・失錯・失態の連続から挑戦! 「ファーストマン」

失敗・失錯・失態の連続から挑戦!

「ファーストマン」

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あらすじはジェームズ・R・ハンセンが記したアームストロングの伝記「ファーストマン」を原作に、ゴズリングが扮するアームストロングの視点を通して、人類初の月面着陸という難業に取り組む乗組員やNASA職員たちの奮闘、そして人命を犠牲にしてまで行う月面着陸計画の意義に葛藤しながらも、不退転の決意でプロジェクトに挑むアームストロング自身の姿が描かれる。引用元 映画.com


月に行く!!!


ただそれだけのために何を犠牲にし、どれだけの努力と血と涙と金と死を捧げたか?それを実在の人物であり、偉人である、ニール・アームストロングの視点から描きこんでいる。

 

これは人類の夢であり、ある意味一つの到達点に向けて前進していくための失敗の連続の記録。後世に語り継がれた失敗の中の例外、つまりは輝かしい成功のお話かと思いきやそうは簡単には話は進んでくれない。


物語は娘の死から始まり、そこから再生していくさまと宇宙飛行という夢の計画に向けて話は進んでいくが、あまりにも過酷な内容で正直驚いた。


ここまで、厳しい内容の国家事業でありながら、成果は正直「栄誉」しかないがそれでも夢を見たんだから進むしか道はない。


そこに立ちはだかる壁は本当に高くそびえ立っており、現実的に可能なのかも不確かな状況を苦しいながら確実に描いている。


実際の宇宙計画を見事に再現した内容は見ていて結果を知っていてもハラハラさせられる。さらにいうなら登場人物たちの心情が本当によく描けていたと言える。


宇宙飛行士を夫に持つことの恐怖は上手く演出されていた。飛行中の司令塔から出るやりとりを聞き入る彼女の心境は心痛んだし、幾度となく使われる煙草を燻らせる仕草の演出で心情を現すのは上手かった。


もちろん主人公のなんとも言えない誠実でありすぎる感覚と仲間がドンドン死んでいくどうしようもない現実が見事に表されていた。さらにいうなら、娘の死という苦悩を誰にも相談できないで何年も抱えて続けているあの表情は良い……


人類史に残る大プロジェクトの顔を飾ることになるこの物語はしっかりとした土台がきっちり描きこんであって、余計な言葉はなく仕草できっちり心通わせている内容に仕上がっていた。

 

これは出来たら大音量の大迫力IMAXで観たかったが、近場ではやっていなかった。やはりこの人類の栄光はアメリカ国民の物であるという認識が強い。(個人的には中国マーケットがどれくらいこの作品に食いついたか気になるところだ)