HAL8192のモノリス達

何故、自分がポンコツになったかを嬉しそうに語る。

映画の中で最も素晴らしいスマイルが観れる作品「JOKER」

今まで観た映画の中で最も素晴らしい「スマイル」が観れた作品だった。ただ笑顔ではない、あくまで微笑みだ。

「JOKER」

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あらすじは、原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。引用元 映画.com


ストーリーはバットマンシリーズの悪役であるジョーカーの誕生秘話であり、実質的には単品作品に近い。決してヒーロー映画ではないので注意。バットマンの知識もほぼ必要ない。(一応、バットマンの表の顔・実名くらいは知っておかないといけないが)


ジョーカーといえば、絶対的な勧善懲悪の悪であったがそこにスポットを当て、本当に単純な悪かを真剣に考えて作られている。


まず、素性が謎に包まれていたジョーカーという存在を完全に引っぺがし、凡庸で悲惨で貧乏で笑ってしまうくらい「人間味」を持たせてから始まる。ある意味、本作はジョーカーという狂人が産まれるまでの話故に、徹底的なバックボーンを構築してしまっている。謎の男・ジョーカーはいない作品になっているが、これも一種の「ジョーク」であると思うと悪くない。


彼は心の病を患っており、安月給でコメディアンをしており、老いた母親と二人でボロアパートで暮らす寂しい男だ。


始まりはある不幸からで、少しずつ彼の精神を蝕んでいく。ゆっくりと着実に狂っていく彼は信用できないキャラクターであり、語り手としてはどこまでが真実かわからない言動を繰り返す。そして現実も明らかに狂っているゴッサムという架空都市。


ここの情景描写が素晴らしい。時代背景はテレビがカラーになっているぐらいであって、現代ではなく、清掃員たちのストライキが長く続き汚れきった都市というのも良い。ルックスからして腐敗しきっているのが挑戦的だ。


さらに言うとジョーカーを演じるホアキン・フェニックスの怪演が光る。なんといってもあの「笑み」「笑い声」があまりにも独特で力強く皮肉たっぷりだった。ここの演技とメイクアップの出来栄えは異様なほどクオリティが高く、狂気演出として最高だった。


一応、原作がありどうなるのかということはある意味想定出来るが、ソコに行き着く過程の出来栄えは素晴らしい。


DC映画はここ何年か大味作品ばかりだったが、別格の出来栄え。ただ、絶対にデートムービーではない。一人で孤独に浸りながら、笑みを浮かべ鑑賞するのがオススメ!!